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サリドマイド:厚労省、安全手順まとめる

胎児に障害を起こして販売中止となった催眠鎮静薬「サリドマイド」について、厚生労働省の検討会は、血液のがん「多発性骨髄腫」治療薬として使用する場合の安全管理の手順をまとめた。同省薬事・食品衛生審議会の医薬品部会は8月、安全管理対策を前提に、治療薬としての承認を了承している。安全管理の手順書によると、サリドマイドの製造販売を申請している藤本製薬が、服用する患者や処方する医師、薬剤師を登録。患者には妊娠を回避するよう情報提供するほか、薬の管理状況を毎回の診察ごとに書面で確認する。また、第三者評価機関が、安全管理システムが適切に運用されているかをチェックする。

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糖尿病患者:飲み過ぎ注意 「糖質ゼロ」酒類も適量で アルコール自体のカロリー高く

食事のカロリーに気をつけなければならない糖尿病の患者にとって、アルコール飲料は注意が必要だ。アルコール自体にエネルギー(1グラム当たり7・1キロカロリー)があり、ビール1缶(350ミリリットル)で約150キロカロリーと、茶わん1杯分のご飯を食べたのに近い。だが、アルコール好きの人が禁酒、節酒をすることは、なかなか難しい。このため、店頭に並んだ「糖質ゼロ」のアルコール飲料に注目が集まる。糖尿病患者の上手なお酒との付き合い方をまとめた。

 ◆思い込みで

 「糖質ゼロしか飲んでいないから、大丈夫ですよ」

 関西電力病院(大阪市)を訪れた60代男性から、北谷直美・栄養管理室長は打ち明けられた。だが、過去1〜2カ月の血糖値の平均的な状態を示す指標「ヘモグロビンA1c」は10%以上(正常値は4・3〜5・8%)と非常に高かった。「『糖質ゼロ』はカロリーがないから、いくら飲んでもいい」と思い込み、1日3〜5リットルも発泡酒や第3のビールを飲む日があったという。

 北谷さんが「アルコールにはエネルギーがある。糖質がないとしても、かなりのカロリーになりますよ」と説明すると、驚く患者が多いという。アルコール好きの患者は「飲みたい」という欲求を満たすため、「カロリーがない(低い)」ことを飲む理由にしたがる傾向が強い。

 ◆影響は大差なし

 発泡酒などでは、栄養表示基準に基づき、100ミリリットル中の糖質が0・5グラム未満の場合、「糖質ゼロ」と表示することが認められている。一般にビール1缶(350ミリリットル)に含まれる糖質は12〜14グラム。エネルギーに換算すると、50キロカロリー前後でしかない。「よく『焼酎よりも糖質が多い日本酒の方が糖尿病に悪い』と言われている。だが、いずれの飲料のカロリーもアルコールが占める割合が大きく、糖尿病への影響に違いは小さい。同じように、糖質の有無がもたらす影響も大差はないと考えるべきだ」と北谷さんは訴える。

 ◆膵臓機能低下も

 アルコール飲料はエネルギーが大きいだけではなく、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓(すいぞう)の機能を低下させることが知られている。また、米国で約5000人の男性を対象に実施した調査では、1日にビール(約360ミリリットル)を3本以上、もしくはそれに相当するアルコール飲料を飲むと、糖尿病を発症する危険性は、ほとんど飲まない場合より50%も高かった。

 その一方で、少量のアルコールが、インスリンが効きにくくなって血糖値が上がりやすくなる状態(インスリン抵抗性)を改善し、動脈硬化の悪化を抑制する働きがあると報告した欧米の研究者もいる。これに対し、「糖尿病食事療法指導のてびき」(日本糖尿病学会編)は「日本人での分析結果は少ない。現在、日本人の糖尿病患者に積極的に飲酒を許容する根拠はない」との立場を取る。

 ◆疲労回復など効果期待

 では、糖尿病患者は、アルコール飲料とどう付き合うべきか。

 京都大病院の幣(しで)憲一郎・栄養管理室長は「適度な飲酒は、疲労回復やストレス解消などの効果が期待できる。気分転換できれば、食事療法の継続を後押しする。一定の条件のもとで適量(160キロカロリー程度)であれば、認めてもいい」と話す。その条件とは(1)長期間、血糖値をきちんと抑えられる(2)肝臓と膵臓の機能が正常で脂質代謝の異常がない(3)糖尿病合併症がないか、あっても軽症(4)高血圧などの慢性疾患がない(5)糖尿病治療のための薬物投与を受けていない(6)飲み始めても適量でやめられる−−の六つだ。

 幣室長は「飲酒で『余計なカロリーを取っている』という自覚を持ってほしい。飲むと酔いが回って条件が守れないような人には禁酒を求めたい」と話す。

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新型インフルエンザ:1人マスク25枚「各家庭で備蓄を」−−厚労省が呼び掛け

◇ただしガーゼは不向き
 厚生労働省の専門家会議は22日、新型インフルエンザに備え、一般家庭でも市販のマスクを1人20〜25枚程度備蓄しておくのが望ましいとする「新型インフルエンザ流行時のマスク使用の考え方」をまとめた。近く厚労省のホームページなどで公表し、国民に対応を呼び掛ける。

 専門家会議が備蓄を勧めるのは「プリーツ型」と「立体型」と呼ばれるマスクで、いずれも繊維を化学的に結合させた不織布(ふしょくふ)で作られている。使い捨てが原則で、発症した場合はウイルスをまき散らさないように1日1枚で計7〜10枚(発症期間を7〜10日と想定)、健康な場合も、やむを得ず週2回外出するとして8週間分の16枚程度が必要としている。薬局やコンビニエンスストアで、数枚入りで販売している。

 ただし、飛散したウイルスを完全に吸い込まずに済むわけではなく、厚労省は「患者の2メートル以内に近付かず、人込みの多い場所に行かないといった予防策が大事」と指摘する。

 市販品には、ほかに綿織物を重ねたガーゼマスクがあるが、新型インフルエンザの予防用としてはフィルターの性能が十分ではないという。また高い密着性のある産業用の「N95マスク」も、長時間の着用は息苦しく日常生活に適さないとして、推奨していない。

 ◇患者数に応じて発生段階分類へ
 また同会議は22日、発生段階を患者数に応じて4段階に分類することを決めた。現行の行動計画は世界保健機関が発表するウイルスの状態や国際的な拡大状況を表した「フェーズ」で分類しているが、国内状況に限定した新分類を定め、対応策をとりやすくする。

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「ちょい悪」血圧、ご用心 脳卒中などの危険が倍に

「まだ大丈夫」と軽く考えがちだった、ちょっとだけ高い血圧が、実は健康な血圧の人に比べて、倍以上も脳卒中や心筋梗塞(しんきんこうそく)を起こす危険が高いことがわかった。都市住民約5500人を17年間追跡して調べた。「ちょい悪」血圧の意外に大きな悪影響に、専門家は「油断は禁物」と警告する。17日に米心臓協会の学術誌「ハイパーテンション」電子版に掲載された。

 大阪府吹田市にある国立循環器病センターと同市の医師会などが、89年に住民台帳から無作為に選んだ30〜79歳の市民1万2200人の中から、それまで循環器の病気にかかったことがなく、研究に協力を希望した5494人を対象に05年末まで、血圧と脳卒中、心筋梗塞の発症の有無を調べた。

 血圧は(1)至適(収縮期120/拡張期80未満)(2)正常(130/85未満)(3)正常高値(140/90未満)(4)軽度高血圧(160/100未満)(5)中〜重症高血圧(それ以上)に分類した。05年までに脳卒中か心筋梗塞になった人の割合をみると(1)では2.3%にすぎなかったが、血圧が高くなるほど増え、(5)では16.5%だった。


 研究チームはこのデータに基づき、(1)の人たちが脳卒中や心筋梗塞になる危険度を1として、血圧と発病の関係を計算した。男性では、正常とされる(2)でも危険度が2倍、(3)では2.5倍になっていた。女性では、男性ほど明らかな差はなく(2)で1.1倍、(3)でも1.5倍だった。ただ、男女とも(5)のグループでは3〜4倍と極めて高かった。

 男女差について、研究チームは女性ホルモンによる血管保護効果に加え、男性では喫煙者が女性の4倍以上、酒を毎日2合以上飲む人が2倍以上いることが影響していると見ている。国立循環器病センター予防検診部の小久保喜弘医長は「ちょい悪程度の血圧でも、これほど悪影響を及ぼすとは意外でした。禁煙や節酒、肥満解消など、至適血圧に近づけるよう心がけてほしい」と話す。

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カーボンナノホーン:光と熱でがん死滅 マウスで成功、新治療法に道−−産総研

毛髪の太さの1万分の1という極小の炭素集合体「カーボンナノホーン」にがんの光線力学療法の治療薬を詰め、患部に注射して治療を施すことでマウスの腫瘍(しゅよう)をほぼ消滅させることに、産業技術総合研究所と藤田保健衛生大などが成功した。「容器」のナノホーン自体がレーザーを吸収して高温になり、がん細胞を殺し光線力学療法との相乗効果を高めたという。新薬として開発を目指す。米科学アカデミー紀要電子版で23日発表した。

 光線力学療法は、光を受けると活性酸素を出す物質を患部に集め、レーザー光を照射し活性酸素でがん細胞を死滅させる治療。研究チームは、太さ2〜5ナノメートル(ナノは10億分の1)、長さ40〜50ナノメートルの角笛形をしたナノホーンの中に光感受性物質「亜鉛フタロシアニン」を入れた。マウスの腫瘍に注射し、毎日15分間ずつレーザー光を照射したところ、10日後に腫瘍が消えたという。黒色のナノホーンは、光を吸収しやすいため周囲の温度が約40度に高まり、がん細胞を死滅させる「温熱療法」の効果を発揮する。それぞれ単独で注射した場合は、消滅には至らなかった。

 産総研の湯田坂(ゆださか)雅子・研究チーム長は「ナノホーンは体内に長くとどまる性質があるため、長期の毒性を調べたり、体外へ排出する工夫が課題だ」と話している。

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